
難聴は認知症の危険因子
厚生労働省の調査では65歳以上の4人に1人は認知症の人又はその予備軍の可能性があると指摘しています。2025年には約700万人の人が認知症になるとも言われています。
近年では聴力が低下する“難聴”が認知症の危険因子であると発表され、注目されています。難聴は聞こえ方だけの問題ではないのかもしれません。
※厚生労働省『認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)』より
難聴はコミュニケーションの低下を生む
難聴と聞くと高齢者の問題だと思われるかもしれませんが、人の聴力は30歳くらいから徐々に低下がはじまります。特に高音域の低下が特徴で、60歳くらいからさらに進行していきます。
難聴の初期は自覚しにくく、聞き返しが多くなる、テレビの音量をうるさく感じるなどの周りのご家族が難聴の症状を感じることが少なからずあります。
聞き返しや聞き間違いが多くなってくると、ご家族や周囲の方とのコミュニケーションが低下し、考え方も後ろ向きになってしまうこともあります。その結果、心に不調をきたし認知症につながっていくと考えられています。
難聴の度合いが強くなるほどリスクも増大
アメリカの難聴と認知症の研究では、難聴の度合いが強いほど認知症になるリスクが増大するとの研究結果が発表されています。
また、難聴の人は難聴ではない人に比べて脳の委縮速度が速いという発表もされています。“聞こえにくい”という状態をそのままにしておくと、様々なリスクがあることが分かっています。
早期発見・早期対応を
加齢による聴力の低下は言葉の識別能力を低下させます。言葉の識別能力は難聴をそのままにしておくとさらに低下し、“音は聞こえるけど、何を言っているのか分からない”といった現象を引き起こします。
言葉の識別能力を維持する、難聴によるコミュニケーションの低下を防ぐためにも早期発見と早期対策が必要になってきます。
メガネハットの聞こえの相談会を毎日実施しています。聴力の測定から補聴器の試聴、ご自宅での2週間お試しもできます。まずはメガネハットにご相談ください。