
特に女性は要注意!低音障害型感音難聴
近年、30代~40代の女性を中心に増加している難聴があるのはご存知ですか?
『低音障害型感音難聴』と呼ばれる難聴です。
突然聞こえが低下してしまう”突発性難聴”と似ているところがあり、原因がよく分かっていない難聴です。
今回は『低音障害型感音難聴』の特徴をご紹介します。
耳が詰まった感じがサイン
突然起こる難聴である低音障害型感音難聴ですが、突発性難聴との違いの一つが症状です。
突発性難聴では「聞こえなくなった」と言われる通り、聴力が大きく低下します。
一方の低音障害型感音難聴では、大きく聴力が低下することは少なく、耳の詰まった感覚や耳鳴りが症状として出てきます。
また、聴力の低下も低い音(男性の声など)が聞こえにくくなるなど、突発性難聴とは違いがあります。
ストレスが原因の難聴
低音障害型感音難聴の要因としてストレスや睡眠不足、疲労や体調不良があると言われています。これらの要因が耳の奥にある”内耳”と呼ばれる部分で内リンパ水腫(内リンパ液が増えすぎる状態)を引き起こします。
この状態はめまいと耳鳴りが発作的に起こり同時に聴力を低下させる”メニエール病”と同じものです。めまいの有無によって病名が変わるようです。
症状を感じたら
突発性難聴と同じく、早期治療が必要になります。
利尿剤や鎮静剤などの薬物治療が主体となります。ほとんどが数日から数週間で治りますが、ストレスなどにより長引くケースもあります。
予防として生活環境を整えることやストレスを溜め込まない生活を心がけてみましょう。
女性に多いとされる原因もここで、仕事や育児のストレスが溜まりやすい30代~40代に発症が多いと言われています。
再発することも
低音障害型感音難聴は再発のある難聴です。これは突発性難聴と違うところです。
また、症状が治まっても軽度の難聴になる場合もあります。
日頃からストレスの上手な解消を見つけるようにしましょう。