目やには健康状態のサインかも
一気に暖かくなってきて、お花見日和の毎日が続きますね。『春眠暁を覚えず』なんて言葉もありますが、なかなか起床できないなんて人もいるのではないでしょうか。
これは自律神経の乱れや脳の血流変化などと言われていますが、あまりギリギリまで寝ていると洗顔が疎かになっていたりしませんか?
職場や学校に行って鏡を見てみると、目やにが残ってた!なんてことありませんか?実はこの目やに、眼の健康状態を知る大事なものかも知れません。
目やにの正体は?
目やには医学的には『眼脂(がんし)』と呼ばれるもので、古くなった細胞などの老廃物やほこりなどが、ムチンと呼ばれる結膜や角膜上皮から分泌される成分と混ざってできるものです。
簡単に言えば、皮膚から出てくる”垢”などと同じなので体の代謝活動でみなさん出てくるものです。起きている間はまばたきによって涙とともに外に排出されますが、寝ている間はまばたきが減るので残ったままになってしまいます。
目やにが多い人の特徴は?
目やには体の代謝活動の結果のため、起床時に眼にたまっているぐらいは正常で問題がありません。ですが目やにが多く眼が開けられないとなってくると別の原因があるかもしれません。
・逆さまつ毛
逆さまつ毛のように眼に直接当たる刺激は、涙の分泌を促すため結果として目やにの量が増えてしまいます。
・コンタクトレンズの装用
こちらも逆さまつ毛同様に眼がコンタクトレンズを異物と判断し涙の分泌が多くなります。結果として目やにが多くなってしまいます。
・アレルギー
花粉やハウスダストのアレルギーで眼が炎症を起こすと、こちらも涙の分泌が多くなるため目やにが増えてしまいます。
こんな目やには要注意!
目やにで考えなくてはいけないのが、それが病気のサインかもしれないということです。実は目やにの状態によって眼がどういう状態か分かることがあります。
・黄緑色でドロッとした粘性の目やに
黄色ブドウ球菌などが原因の細菌性結膜炎と考えられます。もともと人や動物の皮膚など自然界にごく自然に存在する菌ですが、疲労などにより抵抗力が低下していると感染しやすいです。
目薬の使用により短期で治療できます。
・水っぽくサラサラした目やに
花粉やハウスダストによるアレルギー性結膜炎と考えられます。原因であるアレルゲンに接触しないことが大事ですので、花粉対策やハウスダスト対策をしっかりと行いましょう。
・白くネバネバしたような目やに
アデノウイルス・エンテイロウイルスなどの細菌よりも小さいウイルスが原因とウイルス性結膜炎と考えられます。『はやり目』『プール熱』といった呼ばれ方もします。感染する力が強く、集団感染を引き起こすこともありますので注意が必要です。
まとめ
目やには必ず出てくるものです。ですが目やにの状態によっては病気を疑った方がよいことも。異常を感じたらすぐに病院を受診しましょう。