寝たままコンタクトレンズで視力回復!?話題のオルソケラトロジーとは?
最近、TVやインターネットで多く取り上げられるようになった視力回復方法『オルソケラトロジー』をご存知ですか?
『オルソケラトロジー』とは、寝ている間にコンタクトレンズを装用することで近視を回復する視力回復方法です。今回のHutPRESSでは『オルソケラトロジー』の仕組みやメリット・デメリットについてご紹介します。
オルソケラトロジーとは?
『オルソケラトロジー』とは、専用のハードコンタクトを寝ている間に装用して視力を回復させる”視力回復方法”の一つです。近視の方を対象とした方法で、1960年代から考えられていた方法ですが、2000年代以降から実用化した比較的新しい方法です。
仕組みとしては”眼の表面である角膜を専用のハードコンタクトレンズを用いることで、平らに安定させ、近視などの屈折異常を矯正させる”となります。
メリット
最大のメリットは、日中にメガネやコンタクトレンズが不要になることです。コンタクトレンズも寝ている間に装用するので、日中に必要なことはありません。
また、レーシックなどと違い手術をする必要がありません。角膜を削るレーシックよりもリスクの少ない視力回復方法といえます。
デメリット
コンタクトレンズによる角膜の矯正は永続的に続くものではありません。そのため、毎日就寝時にコンタクトレンズを装用する必要があります。コンタクトレンズを外して時間が経過した場合や、就寝時にコンタクトレンズを装用しなかった翌日などは矯正前の視力になってしまいます。
また、体調などによって効果に差が出るともいわれています。
オルソケラトロジーをするには
オルソケラトロジーをはじめるには取り扱いのある眼科さんでの検査が必要になってきます。また、開始後も定期的な検査が必要なため、出来る限り近隣の取り扱い眼科さんを受診されるのが良いと思います。
注意が必要な点として、すべての方が対象となる視力回復方法ではないということです。対象となるのは-4.00Dほどの近視、または-1.50Dほどの乱視の方で比較的軽度の近視の方などが対象となります。
目安として、スマートフォンや本を30cmほど離してみたときに、画面や文字がぼやけずに見えるようでしたらオルソケラトロジーの効果はあると考えられます。ただ、ガイドライン上ではその他にも決まりがありますので、気になる方は取り扱いのある眼科さんへお問い合わせください。
費用は?
オルソケラトロジーは厚生労働省の認可を受けた治療法ですが、保険適応外のため自由診療となります。そのため価格については処方される眼科さんによって異なりますが、コンタクトレンズ代金(両眼)と診療代金合わせて20万円前後が多いようです。
コンタクトレンズの耐用年数は3~4年ほどとなっていますので、永続的に行うのであればコンタクトレンズの交換代金も必要となってきます。ただ、オルソケラトロジーは医療費控除の対象になっています。それでも高額なことには変わらないので十分理解した上で行う必要があります。