
コンタクトレンズのケアを怠るとどうなる?
コンタクトレンズのケアを怠ったことに由来する”眼のトラブル”が増加しています。インターネットなどで手軽に購入できるようになる一方で、正しいレンズケアを行う必要性が高まっています。
コンタクトレンズの大敵は”汚れ”
コンタクトレンズの”眼のトラブル”で多い原因は、コンタクトレンズの汚れによるもの。コンタクトレンズには様々な汚れの原因があります。
・体の外側から
空気中に漂うほこりやチリ、春先などには花粉もコンタクトレンズの汚れの原因になります。また、女性は化粧品からの汚れも気になるところ。
・体の内側から
コンタクトレンズは涙から水分を補給してうるおいを保ちます。涙にはタンパク質も含まれていて、タンパク質がレンズに付着することで汚れとなります。その他にも、体の中から出る分泌物(脂質やカルシウム)も汚れの原因です。
どのような障害を引き起こすか
正しいケアを怠り、汚れが付着しているレンズの使用をつづけると、眼にキズができたり、そこから細菌が侵入するなどして眼疾患を引き起こす場合があります。
・角膜上皮障害(かくまくじょうひしょうがい)
黒目の部分である角膜のもっとも外側で起こる障害。汚れたレンズの使用をつづけるなどして引き起こされます。初期は異物感やまぶしさ、涙が多く出るなどですが、ひどくなると眼の痛み、充血、視力障害を引き起こすこともあります。
・巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとうけつまくえん)
上まぶたの内側に、乳頭と呼ばれるブツブツができる、アレルギー性結膜炎のひとつです。変性したタンパク質の汚れに反応することが多いと言われ、レンズの汚れが原因です。眼のかゆみを引き起こし、ひどくなると視力障害を引き起こすこともあります。
正しいレンズケアを
コンタクトレンズのケアの怠りや、誤ったケア方法は様々な眼疾患の原因になります。
・定期的な検査を
購入後、以上がなくても3ヶ月ごとなどに眼科での検査を行いましょう。知らない間に眼にキズが付いている場合もあります。
・装用時間を守りましょう
1日タイプ、2週間タイプなどの装用期間はもちろん、12時間以上の長時間装用はなるべく避けるようにしましょう。
・レンズケースを定期的に交換
2週間タイプやソフトコンタクトレンズ・ハードコンタクトレンズを使用している方は、レンズを保管するケースも定期的に交換しましょう。
※ご注意いただきたいこと
◎コンタクトレンズは高度管理医療機器です。必ず事前に眼科医にご相談のうえ、検査・処方を受けてお求めください。
◎ご使用前に必ず添付文書をよく読み、取扱い方法を守り、正しく使用してください。
◎少しでも異常を感じたら直ちにレンズをはずして、眼科医の検査を受けてください。