こんなにも違う!?海外の補聴器事情
日本ではまだまだ低いとされる補聴器の普及率。
海外の補聴器事情を調べてみると、日本との違いが浮かび上がってきました。
日本と海外の難聴者数
日本の補聴器普及率が低い理由として、海外に比べて難聴になる方が少ないということが考えられます。
そこで日本と海外の難聴者数に関するデータを見てみましょう。
上のデータは補聴器メーカーのシバントスから出されている日本と海外の難聴者率に関するデータです。
日本はドイツ、イタリアに次ぐ3番目の数値で、難聴者数が少ない国ではないことが分かります。
次に補聴器の普及率に関するデータを見てみます。
こちらもシバントスの出しているデータですが、日本は最下位の結果となっています。
この結果から難聴者率と普及率は連動していないことが分かりました。
では、なぜ日本と海外とこれほど普及率に差がでるのでしょうか?
海外の普及率が高い理由
シバントスの調査において補聴器普及率の高い国は、デンマーク・ノルウェー・イギリスとヨーロッパ(北欧)の各国が目立ちます。
これらの国の共通点として、高福祉国家という点が挙げられます。
ヨーロッパ各国は日本と比べて税負担の多い国が目立ちます。(例えば日本の消費税は8%ですが、デンマークは25%、イギリスは20%)ですが、一方で社会福祉制度が充実しています。
デンマークは医療費・出産費・教育費が無料で在宅介護サービスも充実しています。
補聴器の購入に関しても、ヨーロッパの国々では公的補助が適応になる場合が多くあります。
税負担が多い代わりに、国家が国民の生活を保証する国々な点が日本との違いではないでしょうか。
※日本にも補聴器の購入助成制度はありますが、障害者認定が必要になるなどハードルが高いと言われています。
日本は満足度も低い?
日本と海外の補聴器に関する違いは普及率だけではありませんでした。日本補聴器工業会の2015年の調査では、
日本の補聴器満足度は39%。対してイギリスは70%、ドイツは77%となり、日本が満足度においても海外に比べて低いということが分かっています。
日本と海外の満足度に差が出ている理由として、装用を始める年代の違いが指摘されています。
海外では50歳代や60歳代から補聴器の使用を始めるのに対して、
日本では70歳代や80歳代から始める人が多いと言われています。
加齢による難聴は”感音性難聴”に分類され、音を感じる能力の低下です。そのため、難聴が初期の段階から補聴器を装用したほうが効果が高く、装用が遅いほど満足度は低くなってしまうと言われています。
様々な取り組みを行っています
海外に比べ普及率・満足度共に低い日本ですが、海外との差を埋めるためにも様々な取り組みが行われています。
メガネハットでも、安心して補聴器を購入・装用していただくために
・補聴器調整技術の向上
を行っています。
聞こえ方に不安がある方は、ぜひメガネハットにご相談ください。