
ご存じですか?難聴と認知症の関係
こんにちは!メガネハットのブログマガジン「HutPress」です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
近年になり、難聴がただの聴力低下というだけではなく、”認知症”に関係があること分かってきたをご存じでしょうか。TV番組などでも度々特集され、今注目が集まっています。
今回は、”難聴と認知症”について解説いたします。
難聴は認知症の危険因子
厚生労働省は認知症対策の強化を図るため、2015年「新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)」を策定しました。新オレンジプラン内では2025年には700万人(65歳以上の約5人に1人)が認知症を患っている可能性があると試算しています。
その中で、”難聴”は加齢、高血圧、糖尿病などとともに認知症の危険因子とされています。
また、2020年には世界的に権威のある医学誌ランセットが「認知症の40%は予防可能な12の要因により起こると考えられる。そのなかで最大の危険因子は難聴」と発表しました。
なぜ難聴が危険因子なのか
難聴が認知症の危険因子だと言われる理由は、難聴がもたらす日常生活への影響にあります。
みなさんは誰かに話しかけた際に、相手が上手く聞き取れなかったり、聞き間違いをしたとき、気付いてくれなかったとき、イライラしたりしたことはありませんか?
なかなか相手が理解してくれなかったり、何度言っても聞き間違いしてしまったりすると、自然と話す回数も減ってきてしまいます。
難聴の問題点は「聞こえにくさ」だけではなく、上記のようなコミュニケーションが正常にいかないという部分が大きくなってきます。そうなると、徐々に外出も減り、ひきこもりがちになり、脳への刺激が減ってしまいます。
この脳への刺激が減ることが、認知機能の低下につながると言われています。
軽度の難聴でも認知症リスクは2倍
2011年にアメリカのジョン・ホプキンズ大学が発表した研究では、軽度の難聴の場合、難聴でない人と比べて認知症発症リスクが2倍になると発表されました。高度難聴になるとそのリスクは5倍まで上昇すると言われています。
難聴は早めの対策が重要
近年、TVをはじめとした多くのメディアが「認知症と難聴」についての話題をとりあげています。その一方で、諸外国に比べて日本の補聴器装用率や満足度はとても低くなっています。(一般社団法人日本補聴器工業会による大規模調査レポートでは補聴器全体の満足度は38%)
補聴器は早めに装用をはじめるのが効果的です。我慢して装用が遅くなってしまうと、「聞こえにくい状態」に脳が慣れてしまい、補聴器を装用しても満足いく聞こえにならなくなってしまいます。
オンラインで”聞こえ”の確認が可能です。
https://www.hearingsolutions.philips.com/ja-jp/hearing-loss/hearing-test/get-ready
https://www.shoeboxonline.com/signia-japan/?
また、下記サイトでは難聴の方の聞こえを体験いただけます。
https://www.hearingsolutions.philips.com/ja-jp/hearing-loss/hearing-loss-simulator
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