ライフスタイルに合わせる、遠近両用レンズの選び方
新聞や本を読むときに、わざわざメガネを掛けるのが面倒。
遠く用のメガネと読書用のメガネの掛け替えが面倒。
そんな時に考えるのが遠近両用レンズの購入。
実は遠近両用レンズと言っても、
様々な設計があるレンズとなっています。今回は遠近両用レンズの種類と選びかたのポイントをご紹介していきます。
大きなポイントは”境目”
遠近両用レンズは大きく二つの種類に分類されます。
一つは遠くを見る部分と近くを見る部分に境目のあるタイプ。
バイフォーカルレンズ(二重焦点レンズ)と呼ばれます。
上記の様に遠くを見る遠用部分と近くを見る近用部分に
境目があるのが特徴で、遠く・近くそれぞれが
はっきり見えるのが特徴です。
一方、近年主流になっている遠近両用レンズでは、
境目のない累進多焦点レンズとなっています。
累進多焦点レンズは上記の様に他のレンズと変わりなく、
一見普通のレンズです。
ですが、
レンズの中には遠くを見る部分から近くを見る部分までの、
実に多くの度数が組み込まれています。
レンズ下部になるにつれて段々と度数が変化していくレンズです。
バイフォーカルと累進多焦点レンズは
どれぞれメリットとデメリットがあります。
ライフスタイルに合わせて、まずはこの設計を選びましょう。
【バイフォーカルレンズ】
メリット
・遠くも近くもはっきり見える。
・違和感の元となるゆれ・ゆがみが少ない。
デメリット
・パソコンなどの中間部が見えにくい。
・見た目で遠近両用メガネと分かってしまう。
【累進多焦点レンズ】
メリット
・遠く、中間部、近くが掛け替えなく見える。
・見た目で遠近両用メガネだと分からない。
デメリット
・違和感の元であるゆれ・ゆがみが発生してくる。
・視線の動きにより見え方が変化するため、慣れが必要。
累進多焦点レンズは種類が豊富
パソコンや携帯電話の普及により、中間部を見る時間が増えたため現在では累進多焦点レンズが遠近両用メガネのメインとなっています。
累進多焦点レンズは遠くと近くの度数バランスにより、
さらに3つに設計が分かれます。
【遠近両用レンズ】
一般的に遠近両用レンズと言われるとこちらの設計を指します。
※遠近両用レンズの見え方。東海光学HPより
遠くを見る部分が広く設計されていて、
遠くから中間部がスッキリと見えます。
近くを見る部分がレンズ下部にあり、ゆれ・ゆがみの部分も生じてきます。
運転の多い方、遠くを見ることが多い方にオススメのレンズ設計です。
【中近両用レンズ】
遠近両用レンズよりも中間部から近くを見る部分が広いレンズ設計です。
※中近両用レンズの見え方。東海光学HPより
遠近両用レンズと比べて、遠くの見えやすさは低下してしまいますが広い中間部と近くを見る部分でデスクワークには最適なレンズになります。
家の中で過ごすことが多い方やデスクワークが多い方に
オススメのレンズ設計です。
【近用ワイドレンズ】
近くを見るレンズの上部に、
少し先を見る度数が組み込まれたレンズ設計です。
※近用ワイドレンズの見え方。東海光学HPより
手元から1mほどの範囲を見るのに適したレンズ設計です。
パソコン作業やDIYなどの細かい作業が多い方に
オススメのレンズ設計です。
複数持ちもオススメ
バイフォーカルレンズと
3つの設計の累進多焦点レンズについて
ご紹介してきました。
それぞれのレンズにメリット・デメリットがあり、
大切なのはご自身のライフスタイルに合ったレンズ設計を選択すること
です。
そこでオススメなのが複数の設計のメガネをお持ちいただくことです。
普段は遠近両用で遠くをしっかり見て、
オフィスの中や家の中では中近両用でパソコン作業や読書を楽しむ。
ライススタイルが多様化する現代だからこそ、
必要なメガネも多様化しています。
それぞれの設計レンズはメガネハット店頭でお試しいただけます。
皆様のご来店、お待ちしています。