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補聴器の国際保護等級”IP”とは何のこと?

各種補聴器メーカーのカタログをご覧いただくと、防水・防塵機能としてIP67といった数字が表記されていることがあります。IPの後に続く数字はメーカーや形状、クラスによって異なります。

防水・防塵になっていることはなんとなく分かりますが、IPという表記や数字はどういった意味があるのでしょうか?

”IP”とは?

IPとはIngress Protectionの略称で、日本語では”侵入に対する保護”となります。83ヶ国(2017年4月現在)が参加する国際電気標準会議(IEC)が定める規格となっています。

国際電気標準会議は電気製品や電子技術の規格を国際的にまとめる活動をしており、日本では経済産業省に設置された審議会である日本工業標準調査会(JISC)が参加しています。

IPの後ろに付く数字は、一つ目が”人体及び固形物に対する保護等級”、二つ目が”水の侵入に対する保護等級”となっています。保護が強くなるほど数字も高くなり、人体及び固形物に対する保護等級では0~6、水の浸入に対する保護等級では0~8の数字が用意されています。

人体及び固形物に対する保護等級

補聴器ではホコリや細かなゴミが内部に入らないようにする機能の強さを表す、人体及び固形物に対する保護等級。0~6の数字があり、数字が高いほど細かいものが侵入しにくい構造となっています。

・0(保護なし)

0は特に保護されていないことを表します。

・1(直径50mmより大きい固形物に対する保護)

手などの直径が50mmより大きい固形物が内部に入らない構造を表しています。

・2(直径12,5mmより大きい固形物に対する保護)

指などの直径が12,5mmより大きい固形物が内部に入らない構造を表しています。

・3(直径2,5mmより大きい固形物に対する保護)

工具などの直径が2,5mmより大きい固形物が内部に入らない構造を表しています。

・4(直径1mmより大きい固形物に対する保護)

ワイヤーなどの直径が1mmよち大きい固形物が内部に入らない構造を表しています。

・5(粉塵などからの保護)

粉塵などの侵入を防ぐ構造を表しています。まったく入らないわけではありませんが、侵入しても機会の故障などには影響しません。

・6(完全な防塵構造)

粉塵が機械内部にまったく侵入しない構造を表しています。

水の浸入に対する保護等級

水の浸入に対する保護等級では、0~8段階まで決められており、数字が高いほど水の浸入を防ぐ構造になっています。

・0(保護なし)

0は特に保護されていないことを表しています。

・1(垂直に落ちてくる水滴)

垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない構造を表しています。

・2(垂直より左右15°以内)

垂直より左右15°以内からの降雨などによって、有害な影響を受けない構造を表しています。

・3(垂直より左右60°以内)

垂直より左右60°以内からの降雨などによって、有害な影響を受けない構造を表しています。

・4(あらゆる方向の水しぶき)

あらゆる方向から水しぶきが当たっても、有害な影響を受けない構造を表しています。

・5(あらゆる方向の直接噴射)

あらゆる方向から水が直接噴射されても、有害な影響を受けない構造を表しています。

・6(あらゆる方向から強い直接噴射)

あらゆる方向から強い威力の水が直接噴射されても、有害な影響を受けない構造を表しています。

・7(決められた圧力内、時間内なら水中でも)

水面下15cm~1mで30分以内であれば水中に没しても、有害な影響を受けない構造を表しています。

・8(水面下でも使用可能)

メーカーと機器の使用者間の取り決めによりますが、原則として完全密閉構造(機械内部にまったく水が浸入しない構造)となっています。

補聴器ごとのIP

補聴器のIPはメーカーや機種、形状により異なります。最新機種ほど高いIPとなっています。代表的なものをいくつかご紹介します。

IP57

【シーメンス補聴器】

・アクアプロテクトの耳あな型オーダーメイド補聴器(Insio)

【フォナック補聴器】

・クエストシリーズ耳かけ型(13タイプを除く)

・クエストシリーズRIC型

IP67

【シーメンス補聴器】

・オリオンシリーズ耳かけ型、RIC型

・バイナックスシリーズ耳かけ型、RIC型

・プライマックスシリーズ耳かけ型、RIC型

【フォナック補聴器】

・ベンチャーシリーズ耳かけ型、RIC型

・クエストシリーズパワー型(ナイーダ)

IP68

【シーメンス補聴器】

・充電タイプRIC型(セリオン)

【フォナック補聴器】

・ビロングシリーズ耳かけ型、RIC型

各メーカー共通しているのは、耳あな型ではIPの取得が少ないということです。シーメンス補聴器はオプション選択となりますが、IP57対応となっています。一方、耳かけ型やRICタイプでは2~3年以内に発売された機種はほとんどIP67となっており、今年発売の機種ではIP68が適応されています。

長持ちなら耳かけ型

上記のように、防塵・防水機能なら耳かけ型やRIC型が一歩リードといった感じでしょうか。補聴器に慣れてくると、ついつい装用したままお風呂に入ってしまったりなんてことも・・・。

防塵・防水機能といった長持ち機能から、補聴器の形状を選んでみてもいいかもしれませんね。

HutPRESS編集部

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