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レンズは日々進化する~球面設計と非球面設計~

メガネを購入する際に、レンズ選びはどのくらい時間がかかっていますか?

最近ではレンズ代金込みのメガネセットが増え、どのようなレンズがいいのか悩むことも少ないのではないでしょうか。

メガネフレームが日々進化しているように、メガネレンズも日々進化しています。


今回は、単焦点レンズ(遠く・近くなど目的に合わせたレンズ)の日々の進化をご紹介します。


球面設計と非球面設計

単焦点レンズの設計において、最初にご説明するのは

『球面設計』『非球面設計』

についてです。


メガネレンズの役割は眼に入ってくる光を強くしたり弱くしたりして網膜と呼ばれる”フィルムの役割をしている箇所”に光を届けることです。

そのため、

目的に合わせて中心が膨らんだ凸レンズ

中心が凹んだ凹レンズを使用します。

これらのレンズ表面は丸みを帯びた球面となっています。


球面設計には弱点があります。

レンズ中心部と周辺部で焦点がずれる”球面収差”というものが発生します。

メガネレンズの場合、この球面収差は”視界の隅々の歪み”として現れ、眼の疲れの原因となります。


球面レンズと非球面レンズの違い

※ニコン・エシロールHPより


そこで、

球面設計の弱点をなくすために開発されたのが『非球面設計』です。

レンズ外面または内面をフラットな非球面化させることにより、球面収差をなくし、レンズの隅々まで歪みの少ない視界を実現しました。


プラスチックレンズと非球面設計

メガネハットでは、非球面設計のプラスチックレンズが標準レンズとなっています。

セット価格は¥10,000以下で薄型レンズ(屈折率1.60)が込みとなっています。¥10,000以上のセットでは超薄型レンズ(屈折率1.74まで)もセットとなっています。



プラスチックレンズが主流となった要因は、この設計もあり、ガラスレンズと違い非球面設計のレンズ生産が容易なためです。

ガラスレンズでも非球面設計はありますが、プラスチックレンズに比べてコストが掛かります。

プラスチックレンズの方が染色などの加工もしやすいのです。


両面非球面設計

プラスチックレンズには、非球面設計よりも進化設計があります。

それが『両面非球面設計』です。

 非球面設計と両面非球面設計

※東海光学HPより

両面非球面設計では、非球面設計よりもレンズ隅々の歪みを取り除くことができるため、最も自然に近い視界を実現します。

また、レンズ内面を非球面化することで厚みを抑制し、光学性能の向上と薄さへの追求を同時に実現しました。


両面非球面レンズはこんな方にオススメのレンズです。


・コンタクトとメガネの見え方の違いに違和感を感じる方。

・大きなフレームをご希望の方。

・乱視のある方

・レンズの厚みや品質にこだわりたい方。


両面非球面レンズはさらなる進化へ

さらに最近では、両面非球面レンズからさらに見え方にこだわったレンズも登場しています。

ニコン・エシロールのオーダーメイド両面非球面レンズ『シーマックス』がその一つです。

ニコン、シーマックス

『シーマックス』は眼とレンズの位置関係を測定し、そのデータをレンズ設計に反映させた完全オーダーメイドのメガネレンズです。

フレーム形状のデータも取り込み、ご使用される方に最も適した設計になります。


単焦点レンズで最高の見え方をお求めの方にオススメのレンズです。


このようにメガネレンズも日々進化を続けています。あなたに最適なレンズをお選びください。


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HutPRESS編集部

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